紫陽花しやうか)” の例文
薔薇ばらも咲き、紫陽花しやうかも咲き、嘈々さうさうたる川の音絶えざれば、風さへいと涼けきに、人々も我も居心地こよなく好しと喜び合ひはすれど、しかも我が胸の何処かになほかくれたる一の心ありて、念々として
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)