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木端
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こっぱ
ふりがな文庫
“
木端
(
こっぱ
)” の例文
小僧と同じように塩や、
木端
(
こっぱ
)
を得意先へ配って歩いた。
岡持
(
おかもち
)
を肩へかけて、少しばかりの
醤油
(
しょうゆ
)
や酒をも持ち廻った。
新世帯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
お絹は、慣れない手つきをして、炉のあたりに
夥
(
おびただ
)
しく積まれた
木端
(
こっぱ
)
や薪を取って火の中へくべました。
大菩薩峠:07 東海道の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
波は、衝こうとして
角
(
つの
)
を構える牡牛のように首を下げたまま、狂暴に渚をめがけて突進する。渚はずっと上のほうまで洗い尽されて、濡れ光る海草や貝殻や、打ち寄せられた
木端
(
こっぱ
)
なぞで蔽われている。
トニオ・クレエゲル
(新字新仮名)
/
パウル・トーマス・マン
(著)
「板庇が
毀
(
こわ
)
れて、
木端
(
こっぱ
)
が路地に落ちているから、その見当に間違いはねえつもりだ。ところで、この小屋の庇から、隣の空家の屋根までは一間半はあるだろう、あれだけ無造作に飛付ける人間は、ここに幾人居るんだ」
銭形平次捕物控:077 八五郎の恋
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
うむ、土地のやつらあ俺を
憚
(
はば
)
かって手が着けられねえのを、
木端
(
こっぱ
)
役人め、出しゃばりやがったな、
面白
(
おもしれ
)
え、どうするか見ていてやれ、百の野郎がなんとぬかすか聞きものだ
大菩薩峠:11 駒井能登守の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
端
常用漢字
中学
部首:⽴
14画
“木端”で始まる語句
木端微塵
木端屋根