“きぎれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
木片88.5%
木裂7.7%
木切3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
コンドツチイ街(ヰヤ、コンドツチイ)の角を過ぐれば、むかしながらのペツポが手にあしだまがひの木片きぎれを裝ひて、道の傍に坐せるを見る。
南国の、あの黄ろい海へ向つて、この船は航路を持つてはゐないのだ。波止場は、乗船客や、荷運びの人夫でひしめき立ち、桟橋は、藁屑わらくづ木裂きぎれや、林檎の皮が、散乱してゐた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
道具といっては、ジャック・ナイフ一挺なのですから、その苦労は一通りではありませんでしたが、でもまる一日かかって、やっと、オールのような形をした木切きぎれを二本造ることが出来ました。
新宝島 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)