“木切”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きぎ50.0%
きぎれ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちょうど片仮名のイの字をさかさにしたような棒で、現在は鉤の全く取れたただの木切きぎれを尖らせて打つ地方も多いようだが、私などは鉤が有るために面白く打てたのだと今でも思っている。
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
小児は全体に木切きぎれを持って遊ぶを好み、それを持つとかならず少しばかり昂奮こうふんする。なんでもないことのように我々は考えがちだが、実は隠れたる由来ゆらいのあったことかも知れぬのである。
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
道具といっては、ジャック・ナイフ一挺なのですから、その苦労は一通りではありませんでしたが、でもまる一日かかって、やっと、オールのような形をした木切きぎれを二本造ることが出来ました。
新宝島 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)