“木樵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きこり84.5%
きこ15.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「——山へ」と、眼を上げたが、意地わるく、胃のは空になっていた、それに、炭焼や木樵きこりまで、自分の顔を知らない者はない。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私はキャンプを張り、幾週間も山中で起きしていた。あたりはかなり深い山懐で、木樵きこりも見かけず、猟師にさえ会わなかった。
その男は、のち間もなく、木樵きこりが檞の木を伐り倒すのに手を借して、その木の下に圧されて歿くなりました。
二つの手紙 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
第四日は五色温泉を経てさんの峡谷を探り、もし行けたらば八幡平はちまんだいらかくだいらまでも見届けて、木樵きこりの小屋にでもめてもらうか、しおまで出て来て泊まる。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)