二つの手紙ふたつのてがみ
ある機会で、予は下に掲げる二つの手紙を手に入れた。一つは本年二月中旬、もう一つは三月上旬、——警察署長の許へ、郵税先払いで送られたものである。それをここへ掲げる理由は、手紙自身が説明するであろう。 第一の手紙 ——警察署長閣下、 先ず何より …
作品に特徴的な語句
ことさら 執拗しつおう おこない ゆう 幻覚ハルシネエション しも べか もと くるし 如何いかが うしろ 折釘おりくぎ 昨日さくじつ いまだ ぼう 三度さんど なか 亀裂きれつ 何故なにゆえ かたわら 冥助めいじょ せつ おれ のち いたずら にく おそれ えが すう 日数にっすう 木樵きこ はなはだ むつま わたくし おのずか そしり 貞操ていそう 頭痛ずつう 一人ひとり 一切いっさい 一瞥いちべつ 一間ひとま 不確ふたしか うち 主権しゅけん 今日こんにち 伏眼ふしめ 何故なぜ うなが にわか 俚謡りよう 傲慢ごうまん 先払さきばら 冗漫じょうまん 冷汗ひやあせ 凌辱りょうじょく 匇々そうそう 午頃ひるごろ 可笑おか のろ 咫尺しせき 唐紙からかみ 唯一ゆいいつ すす 喋々ちょうちょう あざけ つぐ 夕飯ゆうめし ほか おびただ 大方おおかた 如何いか 姦通かんつう 容子ようす 寛永かんえい 小用こよう 屡々しばしば 岐路きろ 廊下ろうか 御完おまっと 御署おんしょ 思召おぼしめ 怠慢たいまん あたか 懸念けねん 手短てみじか 捏造ねつぞう 掛念けねん 接吻せっぷん ふる 昂進こうしん 昭代しょうだい