“夕飯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆうめし34.2%
ゆうはん34.2%
ゆふめし13.7%
ゆふはん12.0%
ゆふげ1.7%
ごはん0.9%
ふゆはん0.9%
ゆう0.9%
ゆうまま0.9%
ゆふいひ0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家へ帰って冷たい残飯で夕飯ゆうめしうのがいやになったので、カフェーに入って夕飯を喫い、八時比になって良い気もちで帰っていると
女の怪異 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
取ったからだにはひどくこたえる。わたしはいいねどことの前で夕飯ゆうはんを食べたい。だがそれはゆめだ。さあ、前へ進め、子どもたち
牛込見附みつけとき、遠くの小石川のもりに数点の灯影ひかげみとめた。代助は夕飯ゆふめしふ考もなく、三千代のゐる方角へいてあるいてつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
夕飯ゆふはん後など、原稿が書けないでゐると、風の加減で山の上から若葉越しに軽快なダンス・ミユージツクが、手に取るやうに聞えて来る。
私の社交ダンス (新字旧仮名) / 久米正雄(著)
南夫婦と鏡子は菊屋の寿司を書斎へ運ばれて、子供達は六畳でそれを食べて、夕飯ゆふげはそれで済んだ。飯酒家のみての英也はお照の見繕みつくろつた二三品のさかなで茶の間で徳利を当てがはれて居た。
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
周囲りはすっかり暗くなり、木魚の音が悲しい程単調に繰りかえされていた。ふと、自分を呼ぶ声に顔をあげると、夕飯ごはんもたべんと何してるんや。門の傍でお君が怖い顔して睨んでいた。
(新字新仮名) / 織田作之助(著)
其日そのひからかぞへて丁度ちやうど一週間前いつしうかんまへ夜學やがくかつたころで、晝間ひるま通學生つうがくせいかへつてしまひ、夕飯ふゆはんんで、わたし部屋へや卓子つくゑうへで、燈下とうか美少年録びせうねんろくんでた。
怪談女の輪 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
おしゃるよ——ああそうで、へえ、明日あすはお帰り遊ばすンで。へえ、帰ると申しますと、ね、奥様、お夕飯ゆうのしたくもございますから、わたくしどもはお先に帰りますでございますよ
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
姉妹の喧嘩いさかいはままあることじゃ。珍らしゅうもあるまい。時に今日ももう暮るるぞ。秋のゆう風が身にしみるわ。そちたちは奥へ行って夕飯ゆうままの支度、燈火あかりの用意でもせい。
修禅寺物語 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
夕飯ゆふいひをはやくしまひてこのよひは妻をおもへり何か知らねど
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)