“晩餐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばんさん85.7%
ばんめし5.4%
ゆふめし1.8%
ごはん1.2%
ばん1.2%
ゆふげ1.2%
ごぜん0.6%
めし0.6%
ヂンナー0.6%
ディナー0.6%
デインナー0.6%
デナー0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
晩餐ばんさんが出てもあまり食べずに早く寝てしまったふうは見せながらも、どうかして恋人に逢おうと思うことで夢中になっていた若君は
源氏物語:21 乙女 (新字新仮名) / 紫式部(著)
ナニ晩餐ばんめしを食べたのちでも明日の分を繰上げると思えば何でもない是非御相伴おしょうばんしろといられたので僕も鰻飯うなぎめしは大好物なり
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
今しもその、五六軒彼方かなたの加藤医院へ、晩餐ゆふめし準備したくの豆腐でも買つて来たらしい白い前掛の下婢げぢよ急足いそぎあしに入つて行つた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
『今直ぐ、何にも無いんですけど晩餐ごはんを差上げてから始めるんですつて。私これから、清子さんと神山さんをお誘ひして行かなけやならないの。一緒に行つて下すつて? 濟まないけど。』
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
自分じぶん炊事すゐじかすことが出來できないのとで晝餐ひるでも晩餐ばんでも他人ひとよりはやかへつてなければならない。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
あゝ尊きこひつじ(彼汝等に食を與へて常に汝等の願ひを滿たす)の大いなる晩餐ゆふげに選ばれて列る侶等よ 一—三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
余所よそしきりに晩餐ごぜんを食べてけと勧められたけれども和女おまえのお料理が出来ているだろうと思ってにも食べずに戻って来た。そんなによく出来たら誰かを呼んで御馳走したいの。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
不取敢とりあへず湯に入つてると、お八重お定が訪ねて來た。一緒に晩餐めしを了へて、明日の朝は一番汽車だからといふので、其晩二人も其宿屋に泊る事にした。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
今丁度御茶にい時分です。もう少しするとね、御茶にはおそ晩餐ヂンナーには早し、中途半になる。どうです。一所にらつしやいな
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
次の日、晩餐ディナーの時間になっても、槇子まきこがなかなか帰って来ない。時計は、もう、七時をうちかけている。
キャラコさん:01 社交室 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
で、ある日の晩餐デインナーに、知り合ひの誰彼をんで、試しに一皿づつ出してみた。そしてこんな事を言つて吹聴した。
もう少しするとね、お茶にはおそし晩餐デナーには早し、中途はんぱになる。どうです。いっしょにいらっしゃいな
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)