“ゆふめし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
夕飯55.2%
夕餐17.2%
夕食10.3%
晩餐10.3%
晩食6.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、あはれや夕飯ゆふめし兼帶けんたいだいざるはしげた。ものだと、あるひはおとなしくだまつてたらう。が、對手あひてがばらがきだからたまらない。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
その二階屋の表のとほりわたし夕餐ゆふめしのちに通つて見た。其処そここの田舎町の大通おほどほりで——矢張やはり狭かつた——西洋小間物みせ葉茶屋はぢやや、呉服商、絵葉書屋などが並んでた。
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
夕食ゆふめしはずに倒れたなりうごかずにゐた。其時おそるべき日は漸くちて、夜が次だいほしいろくした。代助はくらさと涼しさのうちに始めて蘇生よみがへつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
晩餐ゆふめし支度したく與吉よきちうてさきかへるのがおつぎにはせめてもの骨休ほねやすめであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
それさへ暮れて群烏ねぐらに帰る頃となれば、流石に心おもしろからず漸く癇癪の起り/\て耐へきれずなりし潮先、据られし晩食ゆふめしの膳に対ふと其儘云ひ訳ばかりに箸をつけて茶さへゆるりとは飲まず
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)