“ゆうげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ユウゲ
語句割合
夕餉89.7%
夕餐3.8%
夕炊1.9%
遊戯1.9%
夕食1.3%
晩食0.6%
遊化0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夕餉ゆうげが少しおそくなって済んだ、女房は一風呂入ろうと云う、糸七は寐る前にと、その間をふらりと宿を出売、奥の院の道へ向ったが
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それは蒔絵まきえ高脚膳たかあしに向う常の夕餐ゆうげより食味をそそッて、不なれにあぐらを組む居心地までが、万太郎にはたまらなく解放された気分です。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さて、夕炊ゆうげも終って後、幸村おもむろに「この陣所は戦いに便なし、いざ敵近く寄らん」
真田幸村 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
なべて人間世界の諸業を“遊戯ゆうげ”とかんじる思想にも否定し難い何かがある。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして、その近くのレスタウランで夕食ゆうげを濟して、また公園へ歸つて來た。
巴里の独立祭 (旧字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
ことごとく歌よみいでし顔を見てやをら晩食ゆうげ折敷おしきならぶる
曙覧の歌 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
ある時のこと、毎日晨朝諸々じんちょうもろもろじょうり、六道に遊化ゆうげするという大菩薩だいぼさつが、この峰——今でいう大菩薩の峰——の上に一休みしたことがある。
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)