“夕炊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆうげ37.5%
ゆうかしぎ25.0%
ゆうかし12.5%
ゆうめし12.5%
ゆふかし12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ともしがついて夕炊ゆうげのけむりが家々から立ち上る時、すべてのものが楽しく休むその時にお寺の高いとうの上からんだすずしい鐘の音が聞こえておにであれであれ
燕と王子 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
「ところ/″\」の句は、一面に雪の原であるが、その中にところどころから夕炊ゆうかしぎの煙が立ち昇っているというのであります。
俳句とはどんなものか (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
常の夕炊ゆうかしぎなら時刻はもうちっと早いはずじゃ。それにいよいよさかんにたちこめるは、日頃の炊煙にしてはおびただしすぎる。——思うに、明日明後日までの兵糧までととのえているとみゆる。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「きょうネ」とお千は或るとき彼を迎えて夕炊ゆうめしの膳を囲みながらいった。
棺桶の花嫁 (新字新仮名) / 海野十三(著)
せかせかと煙立てたり蘆間近く良夜あらたよの船か夕炊ゆふかしぎする
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)