“夕靄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆうもや91.4%
ゆふもや7.4%
ゆうも1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暮方近い夕靄ゆうもやの立ちこめる道の上を年老いた郵便配達夫のパイプをくわえながら歩いて行くのが、いかにも呑気に見られたものでした。
亜米利加の思出 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
はるか向ふに薄墨色をしてゐるやまから、夕靄ゆふもやが立ちめて、近くの森や野までが、追々薄絹に包まれて行くやうになつた。
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
一同はすぐに、胸まで水にかって追跡に移ったが、すでにボウトは、迫る夕靄ゆうもと立ち昇る水靄みずもやにまぎれて、影も形もなかった。
チャアリイは何処にいる (新字新仮名) / 牧逸馬(著)