“ゆうもや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
夕靄97.4%
夕濛靄1.3%
夕霧1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その日湯河原を発って熱海についたころには、熱海のまちは夕靄ゆうもやにつつまれ、家家の灯は、ぼっと、ともって、心もとなく思われた。
秋風記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
今まで赤々していた夕陽ゆうひがかげって、野面のづらからは寒い風が吹き、方々の木立や、木立の蔭の人家、黄色い懸稲かけいねくろい畑などが、一様に夕濛靄ゆうもやつつまれて、一日苦使こきつかわれて疲れたからだものうげに
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
夕霧ゆうもやにうすれてゆくのを見送りながら大声で泣出したくなったのを覚えている。