“黝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くろ46.4%
くろず29.4%
ぐろ5.9%
あおぐろ5.2%
くす3.9%
ねずみ2.0%
クラ2.0%
あをぐろ1.3%
くら1.3%
うすぐろ0.7%
うずくろ0.7%
0.7%
ねづみ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこも燐や、硫黄や、塩酸加里などの影響を受けて、すべてが色褪せ、机の板は、もく目ともく目の間が腐蝕し、灰色にずんでいた。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
それから爪でこつこつげました。それから息をかけました。そのすきとほった氷の穴からんだ松林と薔薇色の雪とが見えました。
氷と後光 (旧字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
そして左足も捥ぎとられているとみえて、鮮血はすでにドス一帯の草の葉を染め、斑々として地上一面にこびりついていた。
令嬢エミーラの日記 (新字新仮名) / 橘外男(著)
そして夜中用事がなくても呼び起すので、登勢は帯を解く間もなく、いつか眼のふちはみ、古綿を千切って捨てたようにクタクタになった。
(新字新仮名) / 織田作之助(著)
それと並んで、花や、果物や、切り割った西瓜や、野豚の頭や、倒さに吊りさげた鴨を描いた大きなんだ油絵が壁の半ばを占領している。
の色の毛布もてへる如く、物びぬ。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
岩窟は、沈々とくなつて冷えて行く。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
くやつれた顔にがばうばうと生えてゐたが、しかし眉毛は相変らず薄かつた。さすがに不憫になつて、飯でも食はうといふと
六白金星 (新字旧仮名) / 織田作之助(著)
岩窟は、沈々とくなつて冷えて行く。した した 水は岩肌を絞つて垂れてゐる。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
何処かんださはあってもまだまだ秀麗だった麻川氏が、今は額が細長く丸く禿げ上り、老婆のようにんだばらせた、奇貌を浮かして、それでも服装だけは昔のままの身だしなみで
鶴は病みき (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
重なり合い折れている雑草の上をすんだ空気が、飄々と流れ、彷徨うのを鈍い目で追跡し、ヤッと手を伸ばせば、その朽草の下の、月の破片
自殺 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
の色の毛布もてへる如く、物びぬ。
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)