“黝朱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うるみ75.0%
うるみしゆ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きん黝朱うるみの羽根の色をしたとびの子が、ちょうどこのむかいのかど棒杭ぼうぐいとまっていたのをた七、八年前のことをおもい出したのである。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
そのむこうの空のぬれた黝朱うるみの乱雲、それがやがてはかつとなり、黄となり、朱にあかに染まるであろう。日本ラインの夕焼けにだ。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
その向うの空の濡れた黝朱うるみしゆの乱雲、それがやがては褐となり、黄となり、朱に丹に染まるであらう。日本ラインの夕焼にだ。
日本ライン (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
金と黝朱うるみしゆの羽根の色をした鳶の子がちやうどこの対ひの角の棒杭に止つてゐたのを観た七八年のことを思ひ出したのである。私はあの時木菟みみづくかと思つた。
白帝城 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)