黝朱うるみ)” の例文
きん黝朱うるみの羽根の色をしたとびの子が、ちょうどこのむかいのかど棒杭ぼうぐいとまっていたのをた七、八年前のことをおもい出したのである。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
そのむこうの空のぬれた黝朱うるみの乱雲、それがやがてはかつとなり、黄となり、朱にあかに染まるであろう。日本ラインの夕焼けにだ。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
雲かとも山かとも思ふ地の黝朱うるみ蒙古はひろし日も落ちはてぬ
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
塵ひとつ月に留めじと思ふなり黝朱うるみぬりさや文机ふづくゑ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
塵ひとつ月に留めじと思ふなり黝朱うるみぬりさや文机ふづくゑ
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
日に透かすこほろぎの黝朱うるみいろです。
海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
蒸すは黝朱うるみの初夜の雲。
第二海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
とんびよ、黝朱うるみと金と
海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)