“曠”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
34.6%
はれ26.9%
ひろ11.5%
むな7.7%
むなし7.7%
こう5.8%
むなしゅ3.8%
ぬか1.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“曠”を含む作品のジャンル比率
文学 > ドイツ文学 > 戯曲50.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.3%
文学 > 日本文学 > 詩歌0.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
ついては明日、れの場を用ゐ、馬上帯弓たいきゅうよそほひにて、久々の御あいさつ申さむとこそ存ずれ。お覚悟いかに。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いまやれの御上洛、その途上にある美味うまさも心に加味されていよう。……お。おん僧もこれへ加わり給え」
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
内匠頭だけではない、吉良だけではない、はれの中だ。辺りには、正装した諸侯が、声に振り向いて驚きの眼をみはっていた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
袁紹も、はれのいでたちを着飾って、冀北城きほくじょうからいざ出陣と馬をひかせると、重臣の田豊でんほうが、
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひろい野に銀のやうな霧が茫とかゝつて、山も丘もぼんやりとぼかしのやうに空に彫られてあるのを私は感じた。
アカシヤの花 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
——おいらは、ひろい野に出るとふいに泣きたくなることがよくあるんだ。そしていつも法典ヶ原の一軒家がそこらにあるような気がしてならないんだよ。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこには甘蠅かんよう老師とて古今ここんむなしゅうする斯道しどうの大家がおられるはず。
名人伝 (新字新仮名) / 中島敦(著)
わたくしはむなしく終吉さんのやまいえるのを待たなくてはならぬことになった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
いや僕の信ずる所によれば、寧ろ前人をむなしうした、戞々かつかつたる独造底どくざうていの完成品である。
大久保湖州 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
彼は筆戰の間に名を成して、かばねを馬革につゝまむの志をむなしうせざりき。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
一面に茶渋を流した様なこうせまらぬ波を描いて続く間に、白金しろがねの筋があざやかに割り込んでいるのは、日毎の様に浅瀬を馬で渡した河であろう。
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
として冬、川をわたるがごとく、ゆうとして四隣をおそるるがごとく、げんとしてそれ客のごとく、かんとしてこおりのまさにけんとするがごとく、とんとしてそれぼくのごとく、こうとしてそれ谷のごとく、こんとしてそれ濁るがごとし(二二)
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
就中後天的にも江戸っ児の称をむなしゅうせざるものを我久保田万太郎君と為す。
久保田万太郎氏 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
こら。下界。お前はゆうべも職をむなしゅうしなかった。
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
昨日きのふは貫一のぬからず厳談せよと代理を命ぜられてその家に向ひしなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)