“略”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほぼ53.0%
ほゞ16.4%
ほ15.8%
りやく6.0%
りゃく2.7%
はぶ1.6%
あらまし1.1%
てだて1.1%
おおよそ0.5%
やや0.5%
ホ0.5%
ホヾ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
兄姉達は皆彼を愛し尊がって居るのですから今度の病気がどんなに多くの頭を混乱させたかと云う事は略(ほぼ)誰にだって想像はつきます。
二月七日 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
これだけの事を御聞きになつたのでも、良秀の気違ひじみた、薄気味の悪い夢中になり方が、略(ほゞ)御わかりになつた事でございませう。
地獄変 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
この人は齡(よはひ)略(ほ)ぼ我と同じくして、その家は貴族なり。心爽かにして頓智あり、會話も甚(いと)巧(たくみ)なれば、人皆その言ふところを樂み聽けり。
右(みぎ)の中(うち)、説明(せつめい)を略(りやく)してもよいものがある。然(しか)しながら、一應(いさおう)はざつとした註釋(ちゆうしやく)を加(く)はへることにする。以下(いか)項(こう)を追(お)うて進(すゝ)んで行(ゆ)く。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
十八の茶々の君のそうした佳麗(かれい)さが、秀吉の眼をひかないわけはない。この道にかけても、六韜(りくとう)の奥の手、三略(りゃく)の妙に通じている主人である。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さて、話(はなし)の中(なか)の物語(ものがた)り、煩(わづら)はしいから略(はぶ)く、……祝(いはひ)の夜(よ)、仲間(ちうげん)ども一座(いちざ)の酒宴(しゆえん)、成程(なるほど)元二(げんじ)の仕組(しく)んだ通(とほ)り、いづれも持寄(もちよ)りで、國々(くに/″\)の話(はなし)をはじめた。
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
起き出でし時の心細さ、かゝる思ひをば、生計(たつき)に苦みて、けふの日の食なかりし折にもせざりき。これ彼が第一の書(ふみ)の略(あらまし)なり。
舞姫 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
といつも軍人ぶりのことばつきあらあらしきに似ぬやさしさに、かねてといわんかく答えんとおもいし略(てだて)、胸にたたみたるままにてえもめぐらさず、ただ心のみ弱うなりてやみぬ
文づかい (新字新仮名) / 森鴎外(著)
支倉の妻の静子がこの事について申述べた所も略(おおよそ)同様であった。
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
(C)灰を包みたる唐紙、及上下左右に詰めたるものと思しき綿を検するに、古色等、記録の時代と略(やや)相当するを認む。灰は検鏡分析の結果、普通の和紙と、絹布とを焼きたる形跡を認むるのみ。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
右、略(ホ)ぼ三つの表現法によつて、形体的内容があらはされるといふことを述べた。次には尠し立ち場をかへて部分と全体との考への上から、形体的内容と実質的内容との関係を説きたい。
和歌批判の範疇 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
彼が目して、菊五郎の新歌舞妓とするものが新劇であるのは、略(ホヾ)誤りのない所だらう。彼は、此方面に、大いに芸目を多くして行くべきであらう。
雑感 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)