“一座”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いちざ81.3%
しばい6.3%
ところ6.3%
ひとくら6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
苦笑くせうしたので、櫻木海軍大佐さくらぎかいぐんたいさをはじめ、一座いちざ面々めん/\あまりの可笑をかしさに、一時いちじにドツと笑崩わらひくづるゝあひだに、武村兵曹たけむらへいそう平氣へいきかほわたくしむか
それからすこし経って師匠燕枝の一座しばいで横浜へ行きましたが、このとき私が「本膳」を演ったら、その晩、年枝という兄弟子が私を万鉄といううし屋へ連れていってくれ、お前はたしかに出世をする
初看板 (新字新仮名) / 正岡容(著)
屹度きっと、今度二丁目の市村座いちむらざかかるという、大坂下りの、中村菊之丞きくのじょう一座ところ若女形わかおやま雪之丞ゆきのじょうというのに相違ないでしょう——雪之丞という人は、きまって、どこにか、雪に縁のある模様もよう
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
肩でこう捻向ねじむいて高く上を視る処に、耳はねえが、あのトランプのハアト形にかしら押立おったったふくろたけ、梟、梟と一口にとなえて、何嶽と言うほどじゃねえ、丘が一座ひとくら、その頂辺てっぺん
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)