“押立”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おった72.2%
おつた11.1%
おしたて5.6%
おったて5.6%
おした5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒いところはすっかり洗い落されて、昔に変るのは茶筅(ちゃせん)を押立(おった)てた頭が散切(ざんぎり)になっただけのこと。身体(からだ)には盲目縞(めくらじま)の筒袖を着ていました。
第一(だいいち)女(をんな)どもが寄着(よりつ)かない。おてうしが一二本(いちにほん)、遠見(とほみ)の傍示(ばうじ)ぐひの如(ごと)く押立(おつた)つて、廣間(ひろま)はガランとして野(の)の如(ごと)し。まつ赤(か)になつた柳川(やながは)が、黄(き)なるお羽織(はおり)……これが可笑(をかし)い。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
押立(おしたて)玄關には紫(むらさ)き縮緬の幕を張(はり)威儀(ゐぎ)嚴重(げんぢう)に構へたり此時下の本陣には播州(ばんしう)姫路(ひめぢ)の城主酒井雅樂頭殿(どの)歸國の折柄にて御旅宿なりしが雅樂頭(うたのかみ)殿上の本陣に天一坊旅宿の由を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「そうそう、あの折、六条の頭殿(こうのとの)の遺子(わすれがたみ)という幼な子が、粟田口(あわたぐち)から押立(おったて)の役人衆にかこまれて、伊豆の国とやらへ流されて行った——」
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「百姓町人が莚旗(むしろばた)を押立(おした)て、濃州の野を血に染めても、兵部少輔殿の巧智と弁佞(べんねい)に勝つ見込は無い。——金森家を潰すも貴殿、金森家を興すも貴殿だ」