“黄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
48.3%
きいろ17.7%
きい14.3%
きば4.9%
こう3.4%
きな2.5%
あめ2.5%
おう2.0%
1.0%
くわう0.5%
0.5%
はな0.5%
わう0.5%
オウ0.5%
0.5%
キイロ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さうしたどられたも、ると、すっかりがおちつくして、まるでばかりのようなしい姿になり
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
縫ふやうにに並んで生えてゐる楊柳の緑についさつきから吹き出した蒙古風がすさまじく埃塵を吹きつけてゐるのを眼にした。
(新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
順作はしかたなしにそう云って父親の小さなろな顔を見た時、その左の眼の上瞼の青黒くれあがっているのに気がいた。
藍瓶 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
雲おじい、蒼痣かと、刺青の透いて見える、毛だらけの脇腹を、蜜柑の汁のみついた五本の指で無意味に掻き
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その仲間の頭目は六一と言ってね。——ああ、そいつも斬られたんだ。——これが又右の手には小銃を持ち、左の手にはピストルを
湖南の扇 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
西行の訪れたのを知った文覚の胸には、たちまち臭い煙が渦巻いた。今日こそは、いよいよ西行をぶちのめす機会が来た、と彼は思ったのである。
西行の眼 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
夕光のかがよふ舟にかぶし目見おとなしきの牛はも
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
食堂は二十間に八間の長方形にて周囲は紅葉流しの幔幕を張詰め、天井には牡丹形の白色常盤の緑を点綴す。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
おまけに、もえ夜具ぶろしきを上被りにかけて、んでた。つはそれにする敵愾心はつたので。……奮發した。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
来青花そのさ桃花の如く六瓣にして、其の色はならずならず恰も琢磨したる象牙の如し。して花瓣の肉厚く、に臙脂の隈取をなせるは正に佳人の爪紅を施したるに譬ふべし。
来青花 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
がねや玉の 何かせむ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「今くこの水門に往きて、水もちて汝が身を洗ひて、すなはちその水門のを取りて、敷き散して、その上にびなば、汝が身本ののごと、かならずえなむ」
「六十八でございます。五で」
『大和本草』にはまた紅草が蛮種として出ていて「六七月ニ黄花ヲ開ク或曰サンハ丁子ハ此千葉ナリト云花色紅黄二種アリ」
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
そしてその他の種類へは皆その上に一の形容詞を付けて、例えばスミレ、スミレ、野路スミレ、深山スミレ、スミレ、源氏スミレ、円葉スミレあるいはスミレなどと呼んでいる。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
相変らず支那焼の藍色の硯屏とうすい髯の長い山羊のやきものの文鎮がひかえて居ります。この形で当分暮すのでしょう。