“黄”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
46.2%
きいろ17.4%
きい15.2%
きば4.9%
こう3.8%
あめ2.7%
きな2.7%
おう2.2%
1.1%
くわう0.5%
(他:6)3.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鮮紅からくれなゐと、朱鷺ときと、桃色もゝいろと、薄紅梅うすこうばいと、と、しゆと、くすんだかばと、えた
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
一本占地いつぽんしめぢ榎茸えのきだけ針茸はりだけ舞茸まひだけどくありとても紅茸べにたけべにに、黄茸きだけ
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
花壇かだんには、あかや、や、むらさきや、しろや、さまざまな色彩しきさいはなが、いっぱいにいていました。
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
毎年まいとし冬のはじめに、長吉はこのにぶきいろ夜明よあけのランプの火を見ると、何ともいえぬ悲しいいやな気がするのである。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
それには先ず薬種屋からサフランを買ってその一もんめを器へ入れて上から熱湯にえゆいで暫く浸しておきますときいろい汁が出ます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
赤く、紫に、きいろに、かば色に、まるで花のやうにいろいろの紅葉が青い松やもみと入りまじつた、その美しさといつたらありません。
熊捕り競争 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
順作はしかたなしにそう云って父親の小さなきいろな顔を見た時、その左の眼の上瞼うわまぶたの青黒くれあがっているのに気がいた。
藍瓶 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
頭の往った方はとこになっているが、そこも亀裂ひびの入ったきいろな壁土かべつちわびしそうに見えるばかりで、軸らしい物もない。
指環 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
女がそう云ってとうとするので、哲郎は絡んでいた指を解いた。と、女は起って棚のきいろなボール箱に手をやろうとしたがとどかなかった。
青い紐 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
崖の草枯れきばみ、この喬木の冬枯ふゆがれしたこずえに烏がむれをなしてとまる時なぞは、宛然さながら文人画を見る趣がある。
こいしの影一つなく、ただ白紙しらかみ敷詰しきつめた光景ありさまなのが、日射ひざしに、やゝきばんで、びょうとして
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
今安永時代の最も精巧なる浮絵を見るにその色彩はかつて湖龍斎の好んで用ひたる褐色かっしょくを主とし、これにきばみたる紅色と緑色とを配合したる処はなはだ調和を得たり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
黄蓋の乗った旗艦には、特に「こう」の字を印した大旗をひるがえし、その余の大船小艇にも、すべて青龍の牙旗がきを立てさせていた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「遠く、後方から来る一船団のうちの大船には、『こう』の字を印した大旗が翩翻へんぽんと立ててあるように見えまする」と、告げた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宗立本そうりゅうほんとうこう県の人で、父祖の代から行商をいとなんでいたが、年のけるまで子がなかった。
夕光ゆうかげのかがよふ舟にうなかぶし目見まみおとなしきあめの牛はも
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
稻搗いなきをとめが靜歌しづうたあめなるうしはかへりゆき、
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
稻搗いなきをとめが靜歌しづうたあめなる牛はかへりゆき、
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
西行の訪れたのを知った文覚の胸には、たちまちきな臭い煙が渦巻いた。今日こそは、いよいよ西行をぶちのめす機会が来た、と彼は思ったのである。
西行の眼 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
歯痛しつうの色のきな、沃土ホルムのきな、粉つぽい亢奮のきな
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
変だ、何だか何処かで火事でも燃え出しさうだ、空が焼ける、子供が騒ぐ、遠くの遠くで音も立てずに半鐘が鳴る……をや、俺の脳膸あたままでがきなくさくなつて来たやうだぞ……犬までが吠え出した……何か起るに相違ない。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
食堂は二十間に八間の長方形にて周囲は紅葉流もみじながしの幔幕まんまくを張詰め、天井には牡丹形のこうおう白色はくしょく常盤ときわの緑を点綴てんてつす。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
いずれこいつは、ぽんと中へ飛び込むでしょうが、小手をかざしている間に、少しこの男の伝記を吹聴するならば、——伊兵衛取る年は四十一歳、泥棒も男ざかり分別ざかりで、ホシはえての五おう、強情で素ばしッこく
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
サルオガセがぶら下ったり、山葡萄やまぶどうからんだり、それ自身じしん針葉樹林の小模型しょうもけいとも見らるゝ、りょくかつおう、さま/″\の蘚苔こけをふわりとまとうて居るのもある。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
おまけに、もえ夜具やぐぶろしきを上被うはつぱりにかけて、つゝんでた。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
——金の千瓢せんなり、あかい陣羽織じんばおり、もえおどし小桜こざくらおどし、ピカピカひかる鉄砲てっぽう、あたらしい弓組、こんな行列が大路おおじ小路こうじに絶えまがない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
来青花そのおほいさ桃花の如く六瓣にして、其の色はくわうならずはくならず恰も琢磨したる象牙の如し。
来青花 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
がねや玉の 何かせむ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここに大穴牟遲の神、その菟に教へてのりたまはく、「今くこの水門みなとに往きて、水もちて汝が身を洗ひて、すなはちその水門のかまはなを取りて、敷き散して、その上にまろびなば、汝が身本のはだのごと、かならずえなむ」とのりたまひき。
「六十八でございます。五わうとらで」
『大和本草』にはまた紅オウ草が蛮種として出ていて「六七月ニ黄花ヲ開ク或曰サンハ丁子ハ此千葉ナリト云花色紅黄二種アリ」と述べてある。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
そしてその他の種類へは皆その上に一の形容詞を付けて、例えばスミレ、アカネスミレ、野路ノジスミレ、深山ミヤマスミレ、タチスミレ、源氏ゲンジスミレ、円葉マルバスミレあるいはスミレなどと呼んでいる。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
相変らず支那焼の藍色の硯屏とうすキイロい髯の長い山羊のやきものの文鎮がひかえて居ります。