“くわう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:クワウ
語句割合
41.7%
25.0%
16.7%
8.3%
8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小さい精神の疲れがくわうとした数分時の微睡びすゐに自分を誘ひ入れた。そこへ
父の死 (新字旧仮名) / 久米正雄(著)
くわうパラフヰンの 蒼いもや
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
八重多年教坊きょうぼうにあり都下の酒楼旗亭にして知らざるものなし。くわうるに骨董こっとうの鑑識浅しとせず。わが晩餐の膳をして常に詩趣俳味に富ましめたる敢て喋々ちょうちょうの弁を要せず。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
来青花そのおほいさ桃花の如く六瓣にして、其の色はくわうならずはくならず恰も琢磨したる象牙の如し。しかして花瓣の肉はなはだ厚く、ほのかに臙脂の隈取くまどりをなせるは正に佳人の爪紅つまべにを施したるに譬ふべし。
来青花 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
余は幼きころより嚴しき庭の訓を受けし甲斐に、父をば早く喪ひつれど、學問の荒み衰ふることなく、舊藩の學館にありし日も、東京に出でゝ豫備くわうに通ひしときも、大學法學部に入りし後も
舞姫 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)