“てら”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:テラ
語句割合
35.6%
28.8%
27.0%
寺院2.5%
1.4%
0.7%
0.7%
相国0.7%
0.4%
寺刹0.4%
庵室0.4%
教会0.4%
0.4%
映照0.4%
自照0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
裁縫師には、娘二人ありて、いたく物ごのみして、みづからてらふさまなるを見しが、迎取られてよりうかがへば、夜に入りてしばしば客あり。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
わが生きる前途にふさがるものは容赦なく、これを犠牲にして来たつもりだが、わが存在をてらうために一筋でも、他を犯したことはないつもりである。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
法被はつぴてらとも棺桶くわんをけいた半反はんだん白木綿しろもめんをとつて挾箱はさんばこいれた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
夜中よなかつきあかるときてらもんたゝいたこともあつたさうだし、ひと庖厨くりやしのんで
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
焚火はいよいよ燃えあがって、の紅い光は、お杉のとがった顔と、重太郎の丸い顔と、お葉の蒼い顔とを鮮明あざやかてらした。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
いはほくろとき松明まつまぼろしてらし、しろとき釣舟草つりぶねさうまどれた。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
剣だの巻軸だの寺院てらだのの形で、充たされているのが異様であった。
生死卍巴 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
寺つて言へばよ、をかしいことがあるのよ、坊主なんてひどいことをするぜ、尤も俺達も亂暴にや違ひないが、去年よ小石川の寺院てらでよ、初さんところの葬式の來るのが遲れたのでな、さきへ行つてゐた者が
佃のわたし (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
その有耶無耶うやむやになった脳裡のうりに、なお朧朦気おぼろげた、つきひかりてらされたる
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
けれども洋燈を移して其所そこてらすのは、男子の見るべからざるものをいて見るような心持がして気が引けた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
大国主神おおくにぬしのかみが海岸に立って憂慮しておられたときに「うなばらてらしてり来る神あり」とあるのは、あるいは電光、あるいはまたノクチルカのような夜光虫を連想させるが、また一方では、きわめてまれに日本海沿岸でも見られる北光オーロラの現象をも暗示する。
神話と地球物理学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
孝孺の此言に照せば、既に其の卓然として自立し、信ずるところあり安んずるところあり、潜渓先生せんけいせんせいえる所の、ひとり立って千古をにらみ、万象てらしてくらき無しのきょうに入れるをるべし。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
と、松王様はゆきなりお文を一くるみに荒々しく押しまれて、そのままふところふかく押し込まれると、つとこちらを振り向かれて、「どうだ、よう焼けをつたなあ。相国てらも焼けた、桃花文庫ふみぐらも滅んだ、姫もさらひそこねた、はははは」と激しい息使ひで吐きだすやうにお話しかけになりました。
雪の宿り (新字旧仮名) / 神西清(著)
仙掌せんしょうノ峰、雲台ノてら
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
内典ほとけのみのり興隆おこさむとおもふ。方将まさ寺刹てらを建てむときに、はじめて舎利を求めき、時に、汝が祖父司馬達等しばたちと便すなわち舎利をたてまつりき。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
——あの、軽業お初女郎、勝気な奴だが、さすがに、ろくろく寝つけねえと見えるなあ——だが、俺も、この庵室てらずまいをしはじめてから、かどわかされの女の子を預かる内職をはじめて、かなりああいう代物しろものを手がけたが、あいつのように根性骨の突っ張った奴は、逢ったことがねえぜ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
「解ってらア、此処ここ教会てらの狐野郎のことよ。祭壇の上で芝居をやる役者だろうじゃねえか。そだろう。おっ母ア」
反逆 (新字新仮名) / 矢田津世子(著)
月影はこんもりとこの一群ひとむれてらしている、人々は一語ひとことを発しないで耳を傾けていた。
女難 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
しかし、ものを書きつづけた夜の顏が、朝の光りに、机や窓硝子にうつつた時のあじきなさは、シヨーウインドに突然くたびれた全身を映照てらしだされたをりの物恥ものはぢと匹敵する。
鏡二題 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
無念、無想、無我の心で自照てらし出す。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)