“てら”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:テラ
語句割合
36.4%
27.9%
26.8%
寺院2.6%
1.5%
0.7%
0.7%
相国0.7%
寺刹0.4%
庵室0.4%
(他:5)1.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
希臘語ギリシャごで本文を朗読してもよろしゅうございますが、ちとてらうような気味にもなりますからやめに致します。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
よし前者ぜんしやとした所で、詩をてらつて、小説の真似なぞをした受売うけうりの所作とは認められなかつたからである。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
それからは、さるは大きなおにの人形をこしらえ、甚兵衛じんべえれはてたてらたずねて歩きました。
人形使い (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
其名そのな巻物まきものきとめて、てらからてらへと其過去帳そのくわこちやう持回もちまはつたなら
はじくもつてゐたそらがやうやうれて、蒼白あをじろきし紅葉もみぢてらしてゐる。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
いまぼうこく軍艦ぐんかんからの探海燈たんかいとう其邊そのへんくまなくてらしてるので
それからは家続きで、ちょうどお町の、あのうち背後うしろに当る、が、その間に寺院てらのその墓地がある。
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
『長野の寺院てらに居る妹のところへりたいのですがね、』と奥様は少許すこし言淀いひよどんで
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
北の方で、すじをなさぬくれないや紫の電光いなずまが時々ぱっぱっと天の半壁はんぺきてらしてひらめく。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
けれども洋燈を移して其所そこてらすのは、男子の見るべからざるものをいて見るような心持がして気が引けた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その肥長比売うれえて海原をてらして、船より追い来れば、ますます見畏みて、山のたわより御船を引き越して逃げ上りいでましつとあるを、この語の遠祖と言われたが、これただ蛇が女に化けおりしを見顕わし、恐れ逃げた一点ばかりの類話で、正しくその全話の根本じゃない。
大国主神おおくにぬしのかみが海岸に立って憂慮しておられたときに「うなばらてらしてり来る神あり」とあるのは、あるいは電光、あるいはまたノクチルカのような夜光虫を連想させるが、また一方では、きわめてまれに日本海沿岸でも見られる北光オーロラの現象をも暗示する。
神話と地球物理学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
行者の暗冥をてらし、速やかに悉地しっちを得せしめんとする迅速の義と三あり、今世俗に馬の守護神として尊崇せられ
孝孺の此言に照せば、既に其の卓然として自立し、信ずるところあり安んずるところあり、潜渓先生せんけいせんせいえる所の、ひとり立って千古をにらみ、万象てらしてくらき無しのきょうに入れるをるべし。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
と、松王様はゆきなりお文を一くるみに荒々しく押しまれて、そのままふところふかく押し込まれると、つとこちらを振り向かれて、「どうだ、よう焼けおったなあ。相国てらも焼けた、桃花文庫ふみぐらも滅んだ、姫もさらいそこねた、はははは」と激しい息使いで吐きだすようにお話しかけになりました。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
と、松王様はゆきなりお文を一くるみに荒々しく押しまれて、そのままふところふかく押し込まれると、つとこちらを振り向かれて、「どうだ、よう焼けをつたなあ。相国てらも焼けた、桃花文庫ふみぐらも滅んだ、姫もさらひそこねた、はははは」と激しい息使ひで吐きだすやうにお話しかけになりました。
雪の宿り (新字旧仮名) / 神西清(著)
内典ほとけのみのり興隆おこさむとおもふ。方将まさ寺刹てらを建てむときに、はじめて舎利を求めき、時に、汝が祖父司馬達等しばたちと便すなわち舎利をたてまつりき。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
——あの、軽業お初女郎、勝気な奴だが、さすがに、ろくろく寝つけねえと見えるなあ——だが、俺も、この庵室てらずまいをしはじめてから、かどわかされの女の子を預かる内職をはじめて、かなりああいう代物しろものを手がけたが、あいつのように根性骨の突っ張った奴は、逢ったことがねえぜ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
「解ってらア、此処ここ教会てらの狐野郎のことよ。祭壇の上で芝居をやる役者だろうじゃねえか。そだろう。おっ母ア」
反逆 (新字新仮名) / 矢田津世子(著)
月影はこんもりとこの一群ひとむれてらしている、人々は一語ひとことを発しないで耳を傾けていた。
女難 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
しかし、ものを書きつづけた夜の顏が、朝の光りに、机や窓硝子にうつつた時のあじきなさは、シヨーウインドに突然くたびれた全身を映照てらしだされたをりの物恥ものはぢと匹敵する。
鏡二題 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
無念、無想、無我の心で自照てらし出す。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
しかし、天子ご名代の入山予告はとうにてらへ入ってる。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
仙掌せんしょうノ峰、雲台ノてら
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)