『雪の宿り』
文明元年の二月なかばである。朝がたからちらつきだした粉雪は、いつの間にか水気の多い牡丹雪に変つて、午をまはる頃には奈良の町を、ふかぶかとうづめつくした。興福寺の七堂伽藍も、東大寺の仏殿楼塔も、早くからものの音をひそめて、しんしんと眠り入つて …
著者 | 神西清 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「文藝」河出書房、1946(昭和21)年3、4月合併号 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約52分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約1時間27分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
上
強
痛
妾
面
啓
下
氷
飢
掌
傍
自
怖
私
大刀
庵
喧
小川
桶
未
退
遽
実
上
禁
打棄
山上
費
悪
仰
会
体
形
余燼
可
熾
落書
古
糒
口惜
申
厭
銭
更
寂然
冴
卓
凄
怒
分
出
懸
秘
塊
執行
戦
言伝
坂下
戯
懐
壮
因
蛇足
慌
嘗
大書
眼
薪
唆
貶
相国
相
情
端
吾
名残
疫病
躾
転
古
放下
落居
文
厭々
厭
築地
午
思
実
道家
廻
京洛
人伝
類
此
潜
仇
青侍
信頼
業
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