“坂下”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さかした46.2%
さかもと23.1%
さかさが7.7%
さかじた7.7%
さかのした7.7%
ざかした7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、かへつて坂下さかした小戻こもどりにつか/\とちかづいたが、あまそばると、もやが、ねば/\としてかほきさうで、不氣味ぶきみひかへた。
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ごらんなさい、あの比良ヶ岳から南へ、比叡山の四明ヶ岳——その下が坂下さかもと、唐崎、三井寺——七景は雲に隠れて三井の鐘と言いますが、ここではその鐘も聞えません。
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ツィーツィーとこずえを低く坂下さかさがりに樹を伝ってしたい寄る声を聞いて、ほろりとして、一人はそでを濡らして帰った。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
坂下さかじたに待たせて置た車に乗ッて三人の者はこれより上野の方へと参ッた。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
次いで坂下さかのした、関、亀山三箇所の奉行ぶぎょうにせられた。寛政(永)十四年の冬、島原の乱に西国の諸侯が江戸から急いで帰る時、細川越中守綱利えっちゅうのかみつなとしと黒田右衛門佐光之うえもんのすけみつゆきとが同日に江戸を立った。
興津弥五右衛門の遺書 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
牛込見附を這入つて、飯田町をけて、九段坂下ざかしたて、昨日きのふつた古本屋ふるほんや
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)