“さかした”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
坂下75.0%
阪下25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どこか坂下さかした町家ちょうかでたたく、追いかけるような日蓮宗の拍子木ひょうしぎ
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
これより先幕府は安政三年二月に、蕃書調所ばんしょしらべしょ九段くだん坂下さかした元小姓組番頭格ばんがしらかく竹本主水正もんどのしょう正懋せいぼうの屋敷跡に創設したが、これは今の外務省の一部に外国語学校をかねたようなもので、医術の事には関せなかった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
お千代が貯金をしている郵便局は麻布あざぶ六本木ろっぽんぎ阪下さかしたにある谷町たにまちの局である。それはこの春桜川町へ引移るまで一年あまり、その近くの横町よこちょうに間借をしていたことがあったからで。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
阪下さかしたという、ごろた石の土手の斜面に舟夫かこはちょいと舟をとめる。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)