“麻布”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
あざぶ84.1%
あさぬの6.2%
あさ5.3%
あさふ1.8%
あさて0.9%
ぬの0.9%
リネン0.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“麻布”を含む作品のジャンル比率
歴史 > 伝記 > 日本20.8%
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸9.7%
文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 小説 物語9.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
昨夜麻布あざぶの方に、近ごろ母子三人で家を持っている父親が、田舎から出て来たお銀の従兄いとこと連れ立ってやって来た。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
昭和六年の元旦のちょうど昼ごろに、麻布あざぶの親類から浅草あさくさの親類へ回る道順で銀座を通って見たときの事である。
銀座アルプス (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
木綿もめんが日本にふきゅうするまでは、麻布あさぬのを着ぬ日本人は一人もなく、苧を績み布を織らぬ女も皆無かいむにちかかった。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
黒い着物を着て、頭を厚い白い麻布あさぬのでつつんだ女たちの姿は、教会の中の古い絵からおりたってきたのではないかと思われました。
天井の真中には、麻布あさの袋でおおったシャンデリアがさがっているが、ひどい埃のために、まるでさなぎの入っているまゆそっくりだ。
彼は税関の役人が洒落た外国製品を身辺にそなえたり、珍らしい陶器やバチスト麻布あさを教母だの、叔母だの、妹などに送ってやったりするのを知っていた。
れてやがて三十年、今ではぼくも町内一二の古かほになつてしまつたが、麻布あさふ區新りう土町といふと
総髪を木皮もくひうしろに束ねて、いかめしく髭を蓄えたる主人大炊之助が、奥から花色の麻布あさふに短刀をいてで来った。
壁の眼の怪 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
「麻手」は麻のことで、巻十四(三四五四)に、「庭に麻布あさて小ぶすま」の例がある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
彼はどの女の家では豚が幾匹仔を産んだとか、どの女の葛籠つづらには麻布ぬのがどれだけ入つてゐるとか、また堅気な男が祭りに衣類なり家財なりの何品なにをいつたい酒場へ抵当かたに置いたとかいふことを、細大漏らさず知つてゐる。
ロチスター氏は厚い窓掛を引いて麻布リネンの日除けを引き上げ、出來るだけの外光を入れた。