“ぬの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
98.1%
布片1.0%
麻布1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふたりの男が、くぎをぬいてしまった木箱のふたを、横にのけますと、白いぬのでつつんだものが、箱いっぱいによこたわっています。
超人ニコラ (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
しかし窮乏はもう布片ぬのも、若干の金をも畝の上に置かせなかった。
津の国人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
どの女の葛籠つづらには麻布ぬのがどれだけ入つてゐるとか、また堅気な男が祭りに衣類なり家財なりの何品なにをいつたい酒場へ抵当かたに置いたとかいふことを、細大漏らさず知つてゐる。