“何品”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なにしな62.5%
なん25.0%
なに12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ドウしたってこの幕府と云うものはつぶさなくてはならぬ。も今の幕政のざまを見ろ。政府の御用と云えば、何品なにしなを買うにも御用だ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
其處の角には勸工場と云つて何品なんでも賣る所があるし、右へ行くと三丁目の電車、左へ行くと赤門の前——赤門といへば大學の事ですよ、それ、日本一の學校、名前位は聞いた事があるでせうさ。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
どの女の葛籠つづらには麻布ぬのがどれだけ入つてゐるとか、また堅気な男が祭りに衣類なり家財なりの何品なにをいつたい酒場へ抵当かたに置いたとかいふことを、細大漏らさず知つてゐる。