“何方”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どちら33.8%
どっち17.9%
どつち15.9%
どなた10.6%
いづかた6.0%
いずかた5.6%
いづれ1.7%
どこ1.7%
いづく1.2%
いづこ1.0%
いずれ1.0%
いづち0.5%
どれ0.5%
どツち0.5%
どっか0.2%
どつか0.2%
いずく0.2%
いずち0.2%
いづし0.2%
どち0.2%
どちち0.2%
どつら0.2%
どッち0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ぢや、さんは何方だとしやるの」と、妹は姉の手を引ツ張りながら、めてがすを、姉は空の彼方此方めやりつゝ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
最初果し合いに持出した徳利には、二本共南蛮物の毒薬を仕込み、大井久我之助は何方を取っても、助からないように仕組んだのだ。
『まァ、大層んでること』ちやんはつてほもけました。『へて頂戴な、ね、此處から何方けばいの?』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
新「何方ですか此方へお上りなさい、お客でも何でも有りませんよ、親類のもので………おい師匠お前ちょいとのお方を此方へ」
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
文中里恵のために分疏して、「当方後室も泉蔵様始家内御一統へ宜申上候様被申付候、未大喪中同人よりは何方へも書状相控罷在候」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
そのほかに何方よりか千疋の借金を宗祇にしてもらったことが、三度ほど日記に見えており、千疋以下の借入れを頼んだこともある。
彼はへればて知らず、町の殷賑りて、何方を指して行かんとも心定らずく立てるなりけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
何方の蕎麦屋へでも早く往って大蒸籠か何かそう云って来な、駈け出して往って来い、コヽ跣足で往け、へい申し旦那
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
流轉はせては、ばれしこともけれど、面影みゆる長襦袢もよう、形見地赤の、褪色るもいたまし、何方
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
よきに隨ひてきは格別、浮世の浪風さかしまに當りて、道のちまたの二筋にいざや何方と决心の當時、不運の一あほりに炎あらぬ方へと燃えあがりては
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
蹌踉として、座にも堪えないように立ち上って、何方ともなく出て行ってしまいました。
女記者の役割 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
「霞ゐる富士の山傍に我がなば何方向きてか妹が嘆かむ」(巻十四・三三五七)の、「我が来なば」も、「我が行かば」という意になるのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
昨日此近傍けば松島さまは世間評判さまたうならどりにほどなれど何方もおりで此方へのお孃樣にばかりりがうか
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
べやう、其爲めにが、もつときくなればくし、さくなればはれる、何方にしろ其花園られる、うなつてもはない!
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
拾五円でも宜いから何方へ出して遣ってくれないかと云った。代助は自分ながら、どんな返事をしたか分らない位気にも留めなかった。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
十五円でもいから何方してつて呉れないかと云つた。代助は自分ながら、んな返事をしたからない位気にもめなかつた。たゞのうちでは、門野か、このしい位だと思つた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
二人をみ据えて言葉も荒々しく、政宗謀叛とは初めより覚悟してこそ若松を出でたれ、何方にもあれ支えたらば踏潰そうまでじゃ、明日は早天に打立とうず、とった。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
この家にて或る年田植人手らず、明日しきに、わずかばかりの田を植え残すことかなどつぶやきてありしに、ふと何方よりともなく小僧一人来たりて
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
植竹さへでてなば何方きてかかむ 〔巻十四・三四七四〕 東歌
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
明くる日、男は、「私共は二食で、朝飯を十時にやります。あなた方はおいなく」と何方が主やら客やらからぬ事を云う。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
何方かと謂へば、落着ついた、始終 ツてゐる内氣らしい眼だ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
『さあ、何方だたべす。』
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
私は何方へ廻っても、矢張だ。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)