“何方(どれ)” の例文
昨日(きのふ)も此近傍(このあたり)の噂(うはさ)を聞(き)けば松島(まつしま)さまは世間(せけん)で評判(ひようばん)の方(かた)、奧(おく)さま持(も)たうなら撰(よ)り取(ど)り見(み)どりに山(やま)ほどなれど何方(どれ)もお斷(ことは)りで此方(こなた)へのお出(いで)は孃樣(ぢようさま)の上(うへ)にばかり日(ひ)の照(て)りが違(ちが)うか
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
何方(どれ)だツて二人並んで居(ゐ)るだらう。梅「へえ……。首を動かし見て、「成程(なるほど)此方(こつち)で首を振(ふ)るやうに向うでも振(ふ)り、舌(した)を出せば彼方(あつち)でも出しますな。近「止(よ)しねえ、見(みつ)ともねえから。 ...
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
此方(こつち)の人が向うへ……(前後(ぜんご)を見返(みかへ)り)え成程(なるほど)近江屋(あふみや)さん貴方(あなた)が向うに立つてゐますな、成程(なるほど)能(よ)く似(に)てゐますこと。近「似(に)てゐる筈(はず)よ、鏡(かゞみ)へ映(うつ)るんだから、並んで見えるだらう。梅「私(わたし)は何方(どれ)で。 ...
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)