“孃樣”のいろいろな読み方と例文
新字:嬢様
読み方割合
ぢやうさま60.0%
ぢようさま40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ねがはくははりきずつくことなかれ。お孃樣ぢやうさまこれめせと、乳母うばならむはしさゝぐるを、いはく、ヱプロンけて白魚しらうを料理れうり出來できますかと。うをくべし。手首てくびしろさら可三寸さんずんばかり
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
餘所よそほかへ御縁付といふ事ならばいと似附につかはしき縁談えんだんが御座りまするが如何いかゞであるかと申すはほかの事ならず吾儕家わたくしどもの若主人は十九になり箇樣々々かやう/\孃樣ぢやうさまとは年齡としごろから容貌の程も一つゐなれば此方へよめにお貰ひ申す譯には參りますまいかと問ば主個あるじかうべ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
手紙てがみをおいまに三かわやの御用聞ごようききがるだろうから子僧こぞう使つかひやさんをせるがい、なんひと孃樣ぢようさまではあるまいし御遠慮計ごゑんりよばかりまをしてなるものかな
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
昨日きのふ此近傍このあたりうはさけば松島まつしまさまは世間せけん評判ひようばんかたおくさまたうならどりにやまほどなれど何方どれもおことはりで此方こなたへのおいで孃樣ぢようさまうへにばかりりがちがうか
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)