“今”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いま83.6%
こん4.2%
2.0%
1.7%
1.4%
えま1.4%
いんま1.1%
0.8%
インマ0.8%
いん0.6%
この0.6%
0.6%
ひま0.3%
イマ0.3%
ギン0.3%
マウ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
佐賀錦紙入から、の、ざく/\と銅貨まじりをつた、岡田夫人八千代さんの紙包みの、こなしのきれいさをでもえてる。
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
れは明治二十四年から六百六十三年のことで、又祥瑞五郎太夫頃になりまして、追々と薄作の美くしい物も出来ましたが
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
何を伯母さん、しやる、し貴女に死なれでもして御覧なさい、私はど此世の希望して仕舞ふ様なもんですよ、何卒ネ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「大きな声がどうしたの、いくらでも大きな声を出すよ……さア一度言って御覧ん。事とすべにればお光も呼んで立合わすよ」
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
其で、一度「両・諸」の方から探りを入れて見る。全体・すつかりと拡げて見ると、一層訣り易い事は事実である。
方言 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
、いたこッて何んだ?——山利さいたこ来てな、今日おばおろして貰ったけな、お父死んで、火の苦しみば苦しんでるんだとよ。」
不在地主 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
姉御の声で、塚道の扉を叩きながら、言つて居たのもの事——ではなかつたのだ。昔だ。おれのこゝへ来て間もないことだつた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
の夏は若しかすると東京で暑い思いをしなければならないかもしれない。
姉御の聲で、塚道の扉を叩きながら、言つて居たのもの事——だつたと思ふのだが。昔だ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
「おうよし、よし、わかる、わかる。かわいそうになあ、こらえてくれよ克ちゃん、ま見えるようにならんかいなあ。」
大根の葉 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
已来秋稼に至り風雨ひて五穀豊かにれり。此れち誠をし願をくこと、霊貺答ふるが如し。れ、載ち惶れて以てみするとき無し。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
「立てて云うけにあ立って聞きおったら、気の遠うなってグラグラして来た。一時間も立っとったならあ仁三郎より先に天国へ登っとる」
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
八重「半治はん誠にほいよう、ほれじゃアまねえよ、此家ているに、ほがほんなをひてや親分まねえよ、小兼はんにになってれってえ、ほれじゃア可愛ほうだアへえ」
ノッソリテ、タタキノク、バタットヤッテ、ウムヲワサヌ。五百枚良心ヨ、ナド匕首ノゾカセタルノケチナ仇討精進馬鹿テヨ。島崎藤村島木健作
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
とりわけ、当の皇女は、平安朝に至るまでも、結婚の形式を以て嫁することが出来なかつたのは、総て巫女の資格を持つて、生れて来られるものと考へたからだ。
昔から続けた組織以外の新しい階級などは、頭に入りにくいと見えます。だから一息、郡役所の権威は身に沁みない様です。
雪の島:熊本利平氏に寄す (新字旧仮名) / 折口信夫(著)