“えま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
絵馬52.2%
21.7%
江馬13.0%
13.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と言いながら、例の絵馬えまをパリパリと引裂いて、炉の中に投げ込んでしまいますと、絵具のせいか、火が血のような色をして燃え立ちました。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ヒエじつこにというたところで、えまになって帰りましたところが、親戚めよりもなし、びつに何う仕ようという目途みあてもないものですから願わくば此の繁盛さかる御府内でまア生涯朽果こちはてれば、おまえ物を
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
穀物を粉にしてから調製した食物を、飛騨ひだではモチとう場合が幾つかある。これはどういうわけか、他にもあることだろうかと、江馬えま夫人は疑っておられる。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
郎女が、筆をおいて、にこやかなえまいを、まろ跪坐ついいる此人々の背におとしながら、のどかに併し、音もなく、山田の廬堂を立ち去った刹那、心づく者は一人もなかったのである。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)