“ゑま”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヱマ
語句割合
68.4%
繪馬21.1%
微笑5.3%
絵馬5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
郎女が、筆を措いて、にこやかなゑまひを蹲踞するこの人々の背にかけ乍ら、のどかに併し、音もなく、山田の廬堂を立ち去つたのに、心づく者は一人もなかつたのである。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
『こんなもの、見てゐても仕樣しやうがない。』と、小池は砂だらけの階段を下りて、ひさしの下にかゝげてある繪馬ゑまたぐひを一つ/\見ながら、うしろの方へ𢌞はらうとした。
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
とめと しのばるる 尼のみ寺の みほとけや 幾世へにけむ 玉の手の 光りふふみて かそけくも 微笑ゑませたまへる にふれつ 朝な夕なに おもはすは きその嘆きか うつし世の 常なきうれひか 頬にふるる 指のあはひに 春ならば くれなゐの薔薇ばら 秋日には
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
例へば「老松おいまつ」に「紅梅殿こうばいどの」といふ小書が附くと常は登場しない天女のツレが登場するとか、「絵馬ゑま」に「女体によたい」といふ小書が附くと、常は力神を
演出 (新字旧仮名) / 野上豊一郎(著)