“にっこり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
莞爾88.8%
嫣然6.4%
微笑1.6%
嫣乎0.8%
嬌然0.8%
艶然0.8%
莞然0.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こうして莞爾にっこりに対するに莞爾にっこりを以てするのを一日の楽みにして、其をせぬ日は何となく物足りなく思っていた。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
お千さんが莞爾にっこりして、塩煎餅を買うのに、昼夜帯をいたのが、安ものらしい、が、萌黄もえぎ金入かねいれ
売色鴨南蛮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と言って、そっと扉をあけたお君は、椅子にってスヤスヤと眠っている能登守の姿を見て、嫣然にっこりとして、音を立てないようにその傍へ近づいて行きました。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
呆気あっけに取られている勝平を、嫣然にっこりと振り向きながら、瑠璃子は云った。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
それを常談事じょうだんごとにして了って、お三どん新参で大狼狽おおまごつきといって微笑にっこり……偉い!
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
と又微笑にっこりする。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
その米友の異様な叫び声を聞いた女は、こちらを向いて、嫣乎にっこりと笑い、
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それと気がつくと女は、嫣乎にっこりと笑い、
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
お絹でありようはずはない、第一、頭が金髪で、色の白さは似ているとしても、その肉づきがお絹でないことはわかりきっているが、嬌然にっこり笑っているいやらしい笑い方が、だんだんとお絹の面になってくると、肉体そのものまでが異人ではない、明暮あけくれ自分のそばにいるあの模範的の淫婦娼婦だ。
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ふと気が付くと、玄関の突き当りの、二階への階段の中段に、降りて出迎えようか(それともそれが可なりはしたない事なので)降りまいかと、躊躇ためらっていたらしい静子が、信一郎の顔を見ると、艶然にっこりと笑って、はち切れそうなうれしさを抑えて、いそ/\とけ降りて来るのであった。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
坐舗へ這入りざまに文三と顔を見合わして莞然にっこり、チョイと会釈をして摺足すりあしでズーと火鉢のそばまで参り、温藉しとやかに坐に着く。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
トいって何故なにゆえともなく莞然にっこりと笑い、仰向いて月に観惚みとれるふりをする。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)