“につ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ニツ
語句割合
煮詰25.0%
煮着16.7%
煮附16.7%
8.3%
嫣然8.3%
8.3%
煑詰8.3%
肖付8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
飲む事の出来ない大病人には水で溶かずにそのまま少量をオブラードへ包んで飲ませる事もあります。このビフチーは牛肉のエキス分を煮詰につめて製したものです。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
それで生白なまじろい色をして、あおいものもあるがね、煮られて皿の中に横になった姿てえものは、魚々さかなさかな一口ひとくちにゃあいうけれど、考えて見りゃあ生身なまみをぐつぐつ煮着につけたのだ
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
鉄砲町の百瀬ももせという接骨医の裏にいたが、半片はんぺんを三角にきって煮附につけたお菜をわけてくれて、絵硝子ガラスのはまった行燈あんどんのわきで一緒に御膳をたべさせるのを楽しみにしていた。
よろしい、わたしいまじつもつにつちもさつちもかん輪索わな陷沒はまつてしまつたのです。もう萬事休矣おしまひです覺悟かくごはしてゐます。』
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
かう云つて嫣然につとした。そして
畜生道 (新字旧仮名) / 平出修(著)
さきわるし、につくきやつ
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
いよいよ妾にして自分一人のものとめてしまうと、お千代の身体からだから感じられる濃厚な重い心持は、一日一日とさながら飴でも煑詰につめて行くようにますます濃厚になって行くように思われ
夏すがた (新字新仮名) / 永井荷風(著)
私に似ても肖付につかぬ朦朧もうろう写真であったのに、タッタ一つその紙面にだけ掲載されていた、私の少年時代の浴衣ゆかたがけのソレが現在の私に酷似していたことは何という奇蹟でしたろう。
キチガイ地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)