“一口”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ひとくち53.3%
ひとふり41.3%
いもあらい2.2%
いっこう1.1%
いつこう1.1%
しとくち1.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“一口”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)1.2%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行0.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
一口ひとくちにいういわゆる「様子ようすがいい」人、すなわち木偶でく同然の者のために身を誤るのはすなわちこれである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
是においてか老いて貧しき身をもちて彼去りぬ、世もし一口ひとくち一口と食を乞ひ求めし時のその固き心を知らば 一三九—一四一
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
で、般若は一ちょうおのを提げ、天狗は注連しめ結いたる半弓に矢を取添え、狐は腰に一口ひとふりの太刀をく。
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼女は、当座の着替や化粧道具などを、一杯に詰め込んだ大きなトランクの底深く、一口ひとふりの短剣を入れることを忘れなかった。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
一口いもあらいのあたりへかけ、長江悠々として千鳥のこえも此処彼処こゝかしこにきこえ、遠浦の帰帆、漁村の夕照、四季おり/\の風情ふぜいおもしろく
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
ええ、そのちょうさんが、今度はこの国へなだれ込むんだそうでございまして、今までのは、この国からちょうさんが他の国へ走ろうといたしたのでございましたが、今度は山城、大和方面からちょうさんが、この国へ流れ込もうというわけで、宇治、勢多、一口いもあらいの方まで参っているそうでございますから
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
五百は幼くて武家奉公をしはじめた時から、匕首ひしゅ一口いっこうだけは身を放さずに持っていたので、湯殿ゆどのに脱ぎ棄てた衣類のそばから、それを取り上げることは出来たが、衣類を身にまといとまはなかったのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
彼のふところを出でたるは蝋塗ろぬりきらめ一口いつこうの短刀なり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「そうだろうてネ、可愛かわいい息子さんの側へ来るんだものヲ。それをネー何処どこかのしとみたように親を馬鹿にしてサ、一口しとくちいう二口目にはじきに揚足を取るようだと義理にも可愛いと言われないけれど、文さんは親思いだから母親さんの恋しいのもまた一倍サ」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)