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いつこう
語句 | 割合 |
一向 | 33.3% |
一口 | 16.7% |
一更 | 16.7% |
一行 | 16.7% |
一鉤 | 16.7% |
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と
翁はりきみました。
姫も、
年寄つた
方々の
老先も
見屆けずに
別れるのかと
思へば、
老とか
悲しみとかのないあの
國へ
歸るのも、
一向に
嬉しくないといつてまた
歎きます。
彼の
懐を出でたるは
蝋塗の
晃く
一口の短刀なり。貫一はその殺気に
撲れて一指をも得動かさず、
空く
眼を
輝して満枝の
面を
睨みたり。宮ははや気死せるか、
推伏せられたるままに声も無し。
薄紅をさして居るのが
一層いやらしく見える、が、
一更すましたもので、其だるい
京訛を大声で
饒舌べつて居る、勿論
絶えず
煙草はすつて居るので。
然し
家屋の
兩翼は
少しく
傾きながら、
潰れずに
殘つてゐたので、これを
檢査して
見ると、
餘震には
安全であらうと
想像されたから、
山崎博士を
初め
一行四人は
其家の
樓上に
一泊した。
必死と争へる
両箇が手中の
刃は、
或は高く、或は低く、右に左に
閃々として、あたかも
一鉤の新月白く風の柳を
縫ふに似たり。