一鉤いつこう)” の例文
必死と争へる両箇ふたりが手中のやいばは、あるひは高く、或は低く、右に左に閃々せんせんとして、あたかも一鉤いつこうの新月白く風の柳をふに似たり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)