“閃々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんせん75.6%
せん/\4.9%
きら/\4.9%
きらきら2.4%
ちらちら2.4%
ひらひら2.4%
ひら/\2.4%
ぴかぴか2.4%
ぴか/\2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
裾野にそよぐすすきが、みな閃々せんせんたる白刃はくじんとなり武者むしゃとなって、声をあげたのかとうたがわれるほど、ふいにおこってきた四面の伏敵ふくてき
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たゞる、海蛇丸かいだまる船首せんしゆよりは、閃々せん/\ながるゝ流星りうせいごと爆發信號ばくはつしんがうあがつた、この信號しんがう他船たせん注意ちうゐ喚起くわんきする夜間信號やかんしんがう大膽不敵だいたんふてきなる海賊船かいぞくせんは、いま何故なにゆゑその信號しんがうげて
と、時々とき/″\そのなかから、くろ拔出ぬけだして、跫音あしおとしづめてて、かどとほりすぎるかとすれば、閃々きら/\すゝきのやうなものがひかつてえる。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
閃々きらきらと金糸のきらめく、美しいひとの半襟と、陽炎に影を通わす、居周囲いまわりは時に寂寞ひっそりした、楽屋の人数にんずを、狭い処に包んだせいか、張紙幕びらまくが中ほどから、見物に向いて、風をはらんだか
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
遠洋航海なぞすると随分いい景色けしきを見るが、しかしこんな高い山の見晴らしはまた別だね。実にせいせいするよ。そらそこの左の方に白い壁が閃々ちらちらするだろう。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
同じほどの火影の又うつろふと見れば、早くも薄れ行きて、こたびは燃えも揚らず、消えも遣らで、少時しばしあかりを保ちたりしが、風のわづかの絶間をぬすみて、閃々ひらひら納屋なやの板戸を伝ひ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
水中すゐちゆうよりあをき火閃々ひら/\ともえあがりければ、こは亡者まうじや陰火いんくわならんと目をとぢてかねうちならし、しばらく念仏して目をひらきしに、橋の上二けんばかりへだて
閃々ぴかぴか、と稲妻いなずまのやうに行交ゆきかはす。
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
閃々ぴか/\、と稻妻いなづまのやうに行交ゆきかはす。
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)