“居周囲”の読み方と例文
旧字:居周圍
読み方割合
いまわり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はじめは押入と、しかしそれにしては居周囲いまわりが広く、破れてはいるが、むしろか、畳か敷いてもあり、心持四畳半、五畳、六畳ばかりもありそうな。
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その時分、増上寺の坊さんは可恐おそろしく金を使ったそうでね、怪しからないのは居周囲いまわりの堅気の女房で、内々囲われていたのさえ有ると言うのさ。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
……その日は霜が消えなかった——居周囲いまわりの細君女房連が、湯屋でも、髪結かみゆいでもまだ風説をたやさぬ、お稲ちゃんと云った評判娘にそっくりなのであった。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)