“髪結”のいろいろな読み方と例文
旧字:髮結
読み方割合
かみゆい76.9%
かみゆ12.8%
かみい5.1%
かみゆひ5.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その辻看板に、嵐粂吉という名を見たものですから、いつぞや髪結かみゆい言伝ことづけして来たことばを、胸に浮かべたものでしょう、次郎はふと
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
裏手の露地の出口に住んでいる女髪結かみゆいの娘はもう常磐津ときわずの名取りになって、いわゆる狼連の若い衆を毎晩うならせていた。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
髪結かみいさんも上手だと見えて大層恰好かっこうに出来ました事、いゝ事ね、何て………まだ島田が惜しいようですね、はゝゝかえって凛々りゝしくてね、丸髷の方が宜しゅうございますよ
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
添毛そへげをするのに一層勝手が好いからであるらしい。前に云ふのを忘れたが、髪結かみゆひの店には白髪まじりの附髷つけまげかつらまつたく白いのなどもおびたゞしくあるのである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)