“かみゆ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
髪結83.3%
髮結16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そっと家の中を覗いて見ると、玄関わきの部屋の窓際で、おかみさんらしい女が鏡台の前に座って、髪結かみゆいに髪を結わせていた。ここだ、この家だと私はその中に這入ろうとした。
その隣りは髪結かみゆいであった。この家で一番印象深いのは爺さんであった。爺さんの顔はいまもはっきり眼に浮かぶ。私はこの爺さんを見るたびに老年の孤独そのものを見る思いがした。
安い頭 (新字新仮名) / 小山清(著)
中でも氣違ひじみてゐるのは、やくざの信三郎と髮結かみゆひの浪藏さ、——聟の錦太郎、歩いて來るなら刀で向ふが、駕籠で來るなら何處かに待ち伏せしてゐて、土手つ腹へやり