“槍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やり95.7%
そう2.4%
ほこ1.0%
ガロチヤ0.5%
ブヤ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
音楽の波が下がって行く時に戦もゆるむように思われた。やりおのをふるう勇士が、皆音楽に拍子を合わせているように思われた。
春寒 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
けれど首将みずから剣槍けんそうの中を駈けあるき、歩兵や騎兵を叱咤しったし廻る戦闘ぶりに変りはなく、武敏の手にある一そうもすでに血ぬられて
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
室の中を見ると、狛錦こまにしきくれあや倭文しずりかとりたてほこゆきくわなどのの盗まれた神宝があった。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
そら! またガロチヤが流れたぞ! もう一つ、紅い傷口がひらくだろう——ひっそりと落ちる闘牛場の寂寞——。
其処にはピカドル(槍役)が馬上にブヤを掻い込んで待っている。ピカドルの足は重そうな脛当で保護されている。馬は左の腹を板囲いにくっつけ、右の腹を牛の攻撃に曝している。
闘牛 (新字新仮名) / 野上豊一郎(著)