“菊池槍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きくちそう50.0%
きくちやり50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と見て、大いに自領の肥後鍛冶のあいだに槍の製作を工夫させ、従来よりは一進歩したいわゆる延寿鍛えんじゅぎたえの菊池槍きくちそうを大量に作らせたろうという程度には考え得られる。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ことばは尋常に聞えるが、意味は傲慢ごうまんな放言に等しい。——今、五郎次が濡れ晒布ざらしを巻いている槍は、彼が戦場で得意につかう短刀形の菊池槍きくちやりである。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)