“菊池五山”の読み方と例文
読み方割合
きくちござん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
文化七年庚午こうごの歳に生れ詩を大窪詩仏おおくぼしぶつ菊池五山きくちござんに学び、十六歳にして『寰内かんない奇詠』を著し神童と称せられた。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
当時の詩風を代表すべきものは寛斎の門より出でた柏木如亭かしわぎじょてい大窪詩仏おおくぼしぶつ菊池五山きくちござんである。梁川星巌やながわせいがんに及んで唐宋元明の諸風を咀嚼そしゃくし別に一家の風を成した。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
竹渓は文化年間弟松隠をして亡父幽林の詩稿を編輯せしめ、これを菊池五山きくちござんに示して批評を請うた。五山は幽林父子の略伝とその作二、三首を採ってこれを『五山堂詩話』の第九巻中に掲げた。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)