“晒布”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さらし80.8%
ざらし15.4%
更紗3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水車は晒布さらしを掛けたように、氷りついて止まっていた。その小屋のひさしの下に人影がかがんでいるのだ、石のうえに腰かけて。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それは白晒布ざらしの地に、八幡大菩薩はちまんだいぼさつ摩利支天まりしてんの名号を書き、また、両の袖に、必勝の禁厭まじないという梵字ぼんじを、百人の針で細かに縫った襦袢じゅばんであった。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天幕でなく板をもってうまく拵えてその外部そと切布きれで張ってある。内部うちもいろいろ立派な模様晒布更紗で張り付けてある。仮住居ですけれどもなかなか綺麗にしてある。そこへ招待された。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)