“屈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かが63.1%
かゞ10.3%
こご5.4%
くっ3.9%
くつ3.3%
3.1%
まが2.3%
こゞ1.9%
1.4%
0.6%
しゃが0.4%
こごみ0.4%
コヾ0.4%
めげ0.2%
おっ0.2%
かがな0.2%
かがめ0.2%
かぞ0.2%
かゞめ0.2%
くぐ0.2%
くん0.2%
くゞ0.2%
こごん0.2%
こゞん0.2%
すく0.2%
つく0.2%
つま0.2%
ひく0.2%
カヽ0.2%
コゴ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お玉は嬉しくてたまらない、腰をめてムクの背中をってやろうとすると、ムクがその口に何か物をえていることを知りました。
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
上の者も恐れて山三郎には自然頭を下げる様になり、又弱い者は山三郎を見まして旦那様/\と遠くから腰をめて尊敬いたします。
右馬菟原薄男はとある町うらの人の住まない廃家の、はや虫のすだいている冷たいのうしろにまって、れて坐っていた。
荻吹く歌 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
いま十五少年諸君の行動をするに、してせず、事にんであわてず、われわれおとなといえども及びがたきものがすこぶる多い。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
其辭(七六)徑省すれば、(七七)不知としてし、(七八)汎濫博文なれば、しとして(七九)しとす。
大きい方の男は背をげて、別に目立つふるまいもしていなかったが、ヴァランタンには、その男が六はたっぷりあることがわかった。
古書渋海新浮海とも見えたり。此川り、広狭言ひすべからず。冬は一面に氷りてその上に雪つもりたる所平地のごとし。
みね「旦那様此方の方をお向きなすっちゃアいけませんよ、もっとを下の方へ延ばして、もっとズウッとんでいらっしゃい」
思ひしぬくき日あたり出て見ればかへるでの根に雪ぞ光れる
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
総監は巨躯をがめ、一分刈の丸い顱頂の上を暴風が吹き過ぎるのを待っていたが、大体もう頃合だと思ったか白皙な面をあげると
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
いろいろ考えたうちに一番感じたのは、自分がこんな泥だらけの服を着て、真暗なのなかにんでるところを、艶子さんと澄江さんに見せたらばと云う問題であった。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
香染法衣をばさばさと音さして、紫の袈裟を畳んだままで、に掛けた、その両手に、太杖づきに、突張って、れて烏の鳴く樹の枝下へ立つと、寺男が、背後から番傘をさしかけた。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
踏むと思うて居る中に、ふと其が、白々とした照る玉だ、と氣がつく。姫は身をめて、白玉を拾ふ。拾うても/\、玉は皆、に置くと、粉の如く碎けて、吹きつける風に散る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
で、移居を始めてこれに一朝全潰れ。傷もだが、何のそれしきの事にるものか。もう健康な時の心持はたようで、全く憶出せず、何となくんだ形だ。
「ハイ、指ばかりていると申てよこしましたが……」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
おそらくこの曲は古今のヴァイオリン協奏曲でも十指——あるいは五指にうべき傑作の一つと言って差しつかえはない。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
首尾よく、水車小屋の近くまで忍んで行くと、一枚のがあったので、木の枝をそれにかえ、蓑虫のようにクルリと丸まりながら、なるべく人声に接近して、大きな歯車の蔭にそッと身をめ込む。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
みて明治の作家をふるに、真に情熱の趣を具ふるもの果して之を求め得べきや。露伴に於て多少は之を見る、然れども彼の情熱は彼の信仰(宗教?)によりて幾分か常に冷却せられつゝあるなり。
情熱 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
是は/\御役人樣斯樣々々の者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
高く抽き出でた花はってまぼろしの雲と棚曳き魂魄を匂いの火気に溶かしている。林や竹藪の中にまる射干、春蘭のような花すら美しき遠つ世を夢みている。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
そこで中宮は、あからさまに言葉に出して言われる。中宮、「無下に思ひじにけり。いとわろし。言ひめつることは、さてこそあらめ」。彼女、「人に随ひてこそ」。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
指を伸して居れば伸したなりに、めて居れば屈めたなりにして居なければ、一寸でも動かす為には、私は泣き顔でその痛さを堪忍ばねばならなかつた。
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
でくゞる軒下を
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
でくぐる軒下を
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
母様に願っているのにおさんのような事を云われると、ア了簡がせえからんで仕舞って、ピクーリ/\としても云えないよ
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
逃げたって女一人で淋しい道中は出来ねえからな、ア此の床の中へって頭から掻巻って、ウフヽヽなんでると、女子は知んねえからこけえ来る、中へおんなさいましと云ったところで
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
得て気のるものと俊雄は切り上げて帰りしがそれから後は武蔵野へ入り浸り深草ぬしこのかたの恋のお百度秋子秋子と引きつけ引き寄せここらならばと遠くお台所より伺えば御用はないとすげなく振り放しはされぬものの其角くまがれるを
かくれんぼ (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
小腰をめて「ちょいとお湯へ」と云ッてから、ふと何か思い出して、した顔をして周章て、「それから、あの、若し御新造さまがおなすって御膳召上るとッたら、 ...
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
なへて、夜には九夜。日には十日を(古事記中巻)
万葉集の解題 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
踏むと思うて居る中に、ふと其が、白々とした照る玉だ、と気がつく。姫は身をめて、白玉を拾ふ。拾うても/\、玉は皆、に置くと、粉の如く砕けて、吹きつける風に散る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)