“屈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かが62.9%
かゞ10.5%
こご5.3%
くっ3.9%
くつ3.3%
ま3.1%
まが2.3%
こゞ1.8%
く1.4%
か0.6%
しゃが0.4%
こごみ0.4%
コヾ0.4%
めげ0.2%
おっ0.2%
かがな0.2%
かがま0.2%
かがめ0.2%
かぞ0.2%
かゞめ0.2%
くぐ0.2%
くん0.2%
くゞ0.2%
こごん0.2%
こゞん0.2%
すく0.2%
つく0.2%
つま0.2%
ひく0.2%
カヽ0.2%
コゴ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お玉は嬉しくてたまらない、腰を屈(かが)めてムクの背中を擦(さす)ってやろうとすると、ムクがその口に何か物を啣(くわ)えていることを知りました。
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
上の者も恐れて山三郎には自然頭を下げる様になり、又弱い者は山三郎を見まして旦那様/\と遠くから腰を屈(かゞ)めて尊敬いたします。
右馬(うま)の頭(かみ)の菟原(うばら)ノ薄男(すすきお)はとある町うらの人の住まない廃家の、はや虫のすだいている冷たい竈(かまど)のうしろに屈(こご)まって、匿(かく)れて坐っていた。
荻吹く歌 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
いま十五少年諸君の行動を検(けん)するに、難(なん)に処(しょ)して屈(くっ)せず、事に臨(のぞ)んであわてず、われわれおとなといえども及びがたきものがすこぶる多い。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
其辭(そのじ)を(七六)徑省(けいせい)すれば、則(すなは)ち(七七)不知(ふち)として之(これ)を屈(くつ)し、(七八)汎濫博文(はんらんはくぶん)なれば、則(すなは)ち之(これ)を多(おほ)しとして(七九)久(ひさ)しとす。
大きい方の男は背を屈(ま)げて、別に目立つふるまいもしていなかったが、ヴァランタンには、その男が六呎(フィート)はたっぷりあることがわかった。
古書(こしよ)に渋海(しぶみ)又新浮海(しぶみ)とも見えたり。此川屈(まが)り曲(くね)り、広狭(ひろせまい)言ひ尽(つく)すべからず。冬は一面に氷り閉(とぢ)てその上に雪つもりたる所平地のごとし。
みね「旦那様此方(こちら)の方をお向きなすっちゃアいけませんよ、もっと襟(えり)を下の方へ延ばして、もっとズウッと屈(こゞ)んでいらっしゃい」
思ひ屈(く)しぬくき日あたり出て見ればかへるでの根に雪ぞ光れる
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
総監は巨躯を屈(か)がめ、一分刈の丸い顱頂の上を暴風が吹き過ぎるのを待っていたが、大体もう頃合だと思ったか白皙な面をあげると
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
いろいろ考えたうちに一番感じたのは、自分がこんな泥だらけの服を着て、真暗な坑(あな)のなかに屈(しゃが)んでるところを、艶子(つやこ)さんと澄江(すみえ)さんに見せたらばと云う問題であった。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
香染(こうぞめ)の法衣(ころも)をばさばさと音さして、紫の袈裟(けさ)を畳んだままで、肱(ひじ)に掛けた、その両手に、太杖(ふとづえ)を屈(こごみ)づきに、突張(つっぱ)って、馴(な)れて烏の鳴く樹の枝下へ立つと、寺男が、背後(うしろ)から番傘をさしかけた。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
踏むと思うて居る中に、ふと其が、白々とした照る玉だ、と氣がつく。姫は身を屈(コヾ)めて、白玉を拾ふ。拾うても/\、玉は皆、掌(タナソコ)に置くと、粉の如く碎けて、吹きつける風に散る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫、釈迢空(著)
で、弥(いよいよ)移居(ひっこし)を始めてこれに一朝(ひとあさ)全潰(まるつぶ)れ。傷も痛(いたん)だが、何のそれしきの事に屈(めげ)るものか。もう健康な時の心持は忘(わすれ)たようで、全く憶出(おもいだ)せず、何となく痛(いたみ)に慣(なじ)んだ形だ。
「ハイ、指ばかり屈(おっ)ていると申てよこしましたが……」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
おそらくこの曲は古今のヴァイオリン協奏曲でも十指——あるいは五指に屈(かがな)うべき傑作の一つと言って差しつかえはない。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂、野村あらえびす(著)
勝四郎よろこびてかの家にゆきて見れば、七十可(ななそぢばかり)の翁の、腰は一三六浅ましきまで屈(かがま)りたるが、一三七庭竈(にはかまど)の前に一三八円座(わらふだ)敷きて茶を啜(すす)り居(を)る。
首尾よく、水車小屋の近くまで忍んで行くと、一枚の蓆(むしろ)があったので、木の枝をそれにかえ、蓑虫(みのむし)のようにクルリと丸まりながら、なるべく人声に接近して、大きな歯車の蔭にそッと身を屈(かがめ)め込む。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
顧(かへり)みて明治の作家を屈(かぞ)ふるに、真に情熱の趣を具ふるもの果して之を求め得べきや。露伴に於て多少は之を見る、然れども彼の情熱は彼の信仰(宗教?)によりて幾分か常に冷却せられつゝあるなり。
情熱 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
屈(かゞめ)是は/\御役人樣斯樣々々(かやう/\)の者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
高く抽き出でた花は蒐(あつま)ってまぼろしの雲と棚曳き魂魄を匂いの火気に溶かしている。林や竹藪の中に屈(くぐ)まる射干(しゃが)、春蘭のような花すら美しき遠つ世を夢みている。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
そこで中宮は、あからさまに言葉に出して言われる。中宮、「無下に思ひ屈(くん)じにけり。いとわろし。言ひ初(そ)めつることは、さてこそあらめ」。彼女、「人に随ひてこそ」。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
指を伸して居れば伸したなりに、屈(くゞ)めて居れば屈めたなりにして居なければ、一寸でも動かす為には、私は泣き顔でその痛さを堪忍ばねばならなかつた。
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
屈(こごん)でくゞる軒下を
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
屈(こゞん)でくぐる軒下を
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
お母様(ふくろさん)に願っているのにお前(めえ)さんのような事を云われると、私(わっち)ア了簡が小(ちい)せえから屈(すく)んで仕舞って、ピクーリ/\として何(なんに)も云えないよ
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
逃げたって女一人で淋しい道中は出来ねえからな、私(わし)ア此の床の中へ入(ひえ)って頭から掻巻(けえまき)を被(かぶ)って、ウフヽヽ屈(つく)なんでると、女子(おなご)は知んねえからこけえ来る、中へお入(ひえ)んなさいましと云ったところで
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
得て気の屈(つま)るものと俊雄は切り上げて帰りしがそれから後は武蔵野へ入り浸り深草ぬしこのかたの恋のお百度秋子秋子と引きつけ引き寄せここらならばと遠くお台所より伺えば御用はないとすげなく振り放しはされぬものの其角(きかく)曰(いわ)くまがれるを
かくれんぼ (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
小腰を屈(ひく)めて「ちょいとお湯へ」と云ッてから、ふと何か思い出して、肝(きも)を潰(つぶ)した顔をして周章(あわて)て、「それから、あの、若し御新造(ごしんぞ)さまがお帰(かえん)なすって御膳(ごぜん)を召上(めしやが)ると仰(おッしゃ)ッたら、 ...
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
屈(カヽ)なへて、夜には九夜。日には十日を(古事記中巻)
万葉集の解題 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
踏むと思うて居る中に、ふと其が、白々とした照る玉だ、と気がつく。姫は身を屈(コゴ)めて、白玉を拾ふ。拾うても/\、玉は皆、掌(タナソコ)に置くと、粉の如く砕けて、吹きつける風に散る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)