“めげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
33.3%
滅気33.3%
衰弱33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
で、いよいよ移居ひっこしを始めてこれに一朝ひとあさ全潰まるつぶれ。傷もいたんだが、何のそれしきの事にめげるものか。もう健康な時の心持はわすれたようで、全く憶出おもいだせず、何となくいたみなじんだ形だ。
って行く。あしが地になずんで、うごきするごとに痛さはこらえきれないほど。うんうんという唸声うめきごえ、それがやがて泣声になるけれど、それにもめげずにって行く。やッと這付はいつく。
それにも滅気めげね起きてまたもや彼女は走り出したが、道は辷って歩きにくく、雨に濡れた体は悪寒おかんに顫え、歩く足も次第によろめき出した。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「ヨウヨウ。久し振りのお作どんじゃい。若い亭主持ってもなかなか衰弱めげんなあ」
斜坑 (新字新仮名) / 夢野久作(著)